2010年8月24日火曜日

8月 「花だより」より抜粋

連日猛暑が続いています。
雨が多かったせいか晴天が続くとセミが急に鳴きだし、暑さが二倍にも三倍にも感じられます。
6~7年地中で過ごすと言われるセミの幼虫がこの暑さで急いで地上に出てきて、脱皮し成虫になり無事に大きな声でシャンシャンシャンと鳴けるのはどれぐらいいるでしょうか。

毎日こどもたちが登園してくるまでに、運動場やお庭を掃除しています。
その時に目にするのは、今年は沢山のセミの出てきた穴と、成虫になる脱皮寸前のセミが蟻たちに襲われている姿です。
また、脱皮をしても完全に羽がのびきらず、半分だけ縮んでいて飛べないセミが地面に転がっている姿です。
このセミたちもやがては蟻に襲われ木の上で大きな声で鳴く前に、地上での一生を終わるのでしょう。

この様に真っ暗な地中の生活から明るい地上に出て、自由に飛び回り、大声で鳴きまくっているセミがいるかと思えば、出てきてすぐに蟻に襲われてしまうセミがいるのも自然の摂理なのでしょうか。

人間の世界は医学が発達し、安全が一応保障されているのでセミと同じようにはなりませんが、この様な自然界の状況をこどもたちは間近に観察をし、セミ取り、虫取りをしたあと、捕まえるという欲望を満たしたあとは必ず虫たちを逃がし自由にしてやっています。

逃がすと言うことは、こどもにとっては不本意なことだろうと思います。
しかし、このことがこどもたちに、『命を大切にする。』と言うことにつながり、いくら言葉で説明をしても理解できない『命』が全てのものに存在するのだと、自然に理解できるようになっていきます。


お釈迦様はすべての命を大切にされました。私たちはどうでしょうか。

人間に害の有るものは、殺してしまいます。まだまだ修行が足りないのが『私』なのです。

食前・食後の言葉にあるよう私たちは多くの命と、皆様のおかげによりごちそうに恵まれています。
この恵をいただきご恩報謝に努めます。

こどもたちは、毎日感謝をしながら自然に『命』を大切にしています。