2010年11月25日木曜日

心に残った話

平成21年度 らごら6月号より抜粋



あるお話より・・・ 


生まれて、たった1時間の命を終えたこどものお話の思い出。
・・・・をご法話の中でお話をし
『時間の経過とともに、悲しみが薄らぐことがあっても、なくなることはない』と結んだ後
「先生、辛かったでしょうが悲しみをともにして下さるお連れ合いを大切にして下さいね。こどもは聞いてはくれますが、寄り添ってはくれませんから…。わたしは悲しみを分かち合ってくれていた人とも、去年別れてしまいました』と話してくれました。

悲しく、苦しい胸の内を聞いて、うなずいてくれ、寄り添ってくれる人がいる。

当たり前のように思っていましたが、「うなずいてくれていた人や連れ添ってくれていた人とも別れなければならない日が来る、という寂しさや、悲しさ」と言うことがあたりまえでなく、ありがたいことだと再認識しました。そして、阿弥陀様のお心やおはたらきを、『慈悲(じひ)』といいます。
これは『苦を抜き、楽を与える』ことを言います。

阿弥陀様は、誰にも言えず、人知れず流す涙の苦しさを知り抜き『あなたを一人で泣かせるようなことがあるなら、阿弥陀とは名のらない』と誓い、「南無阿弥陀仏」とはたらいて下さっています。「はたらく」とは、 「はた」=自分以外のものを楽にすること、と教えていただきました。

阿弥陀様は自分のためではなく、このわたくしを楽にさせるために『南無阿弥陀仏』と届いて下さっています。一人では生ききれないわたくしと一緒に歩んで下さるのが南無阿弥陀仏「如来さま」なのです。